ド・ケルバン病
2020年 09月 28日
今回は前回に続き指のけが、ド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)についてです。
ド・ケルバン病は手首から親指の付け根の周辺に生じる炎症のことを言います。
手首から親指の付け根にかけて、腱が複数通っています。
そのうち、「短母指伸筋腱」「長母指外転筋腱」と呼びます。
この二つは親指側の腱鞘を通ります。
※腱鞘とは、前回のばね指にも説明はありますが、いわゆる腱を通すトンネルの様なものです。
親指の使いすぎにより、腱鞘や腱に負担がかかることで発症するといわれています。
特に、更年期50代の女性と妊娠・出産後の20代~30代の女性に好発します。
ばね指と同様にパソコン操作が多い仕事をしている方やスポーツ選手に多く見られます。
原因
原因は、使いすぎのストレスにより、腱鞘が厚く腱が通る隙間が狭くなり、それにより動かすだけで激しい痛みが起きます。
ばね指と同様にパソコン操作が多い仕事をしている方やスポーツ選手、特に手をよく使う競技(テニスなど)を行っている方に起きやすいといわれています。
症状
狭窄性腱鞘炎の主な症状は、
・腫れ ・押したときの痛み ・腱が通っている部分の痛み
・触れた時に熱っぽさがある。
・物を掴んだ時に痛みが強く出る。
以上の症状が見られます。
治療
この症状の治療方法はばね指と似ています。
炎症や腫れを引かせるようにアイシングや超音波治療機使います。それと特に大切なことは患部をとにかく安静にすることです。
安静を保つためには固定材を用いて固定をします。↓このように
固定をしてしまうと仕事ができない方のなどは、サポーターを使い、なるべく患部への負担を減らします。固定の期間も人それぞれでだいたい1~2週間とされています。
これ以上に固定をして変化が見られない場合は、病院や整形外科に紹介をし手術療法を検討します。
ばね指に比べると症状がひどくなることは少ないですが、
それは早期治療にすることで、治りも症状もひどくならずに済みます。
そのままで固定もサポーターでの補助もせずにいればもちろん痛みが引くのが遅くなります
痛みがでたらすぐさま、整骨院や病院にかかりましょう。